コンビニの経営をして行く地獄

 

コンビニが 無かった昔は、 近所の 小さな商店が コンビニの 役割を担ってた。

かく言うボクも学生の時、

酒屋に雑貨屋が併設されたコンビニ風の店舗 向井酒店でアルバイトをしていたことがある。

向井酒店は間もなく酒屋はそのままにして、コンビニ経営に業態を転換させた。

コンビニの出店が 始まったばかりの当時は、

向井酒店みたいな小さな商店がコンビニに鞍替えした場合もあるけど、

そういう例は少なく転換 できない 商店は コンビニに圧倒されて 廃業して行った。

ドミナントを含め コンビニの 過密出店で 揺れるオーナー達 の ことが 取り上げられたりしているが、

順風満帆の時に そこを問題視した人は ほとんどいなかった。

コンビニがまだ少なかった時代は

本部が 主催して海外 旅行を 兼ねて 説明会をしていた 時代もあった。

 

大方、アルバイトを洗脳し安く使って利益を上げ、楽をしようと考えたオーナーも少なくなかったと思う。

 

ところが実際は大きく違う本部との 軋轢の中、

苦しんでいるオーナー達の気持ちも分からなくはない。

だがしかし、

自分達が成り立ってきた陰で、 人知れず 閉店 していった 商店 主と、 その家族 たちに対してやってきたことの 反省や総括が なされないままであれば

同じ問題はいつまでたっても起こるだろうし、

成長も進歩もないということになる。

本部の顔というのは 日頃見えなかった オーナー達の 裏の顔。

 

コンビニ経営はやっぱりメジャーどころ選んで正解だった。競合店が次々撤退してくれたと喜んだところに、

自分の分身である本部直系店舗の隣接経営、いわゆるドミナントを展開されて身内同士で潰しあいをさせられるのは安易に想像できたであろうに・・・。

結局のところ、痛みも知らず、 未来に 自分が 悲鳴を上げる ことも 想像ができないのであれば、

人間として 失格と言われても仕方ないだろう。

自分という欲望の塊と、他人という欲望の塊を知らずに大人になった典型がコンビニオーナーだ。

政治で世の中が変わるとか 金融で 国や世界を救うとか

産業や文化で 改まる何て言ってる奴が居るけど、そんなことは 一切 ない。

この世で全ての問題を引き起こしているのは人間一個人の性根さ。